6月第3日曜日は父の日。
男手ひとつで6人の子供を育ててくれた父親の献心への感謝と敬意を表現したいと願った女性が、
地元の教会の牧師さんに相談して、1910年に祝われたのが最初だったそうです。
母の日が、1907年には5月第2日曜と定められてアメリカで広く浸透していたのに比べ、
父の日が正式に制定されて世に広まったのは、そこからさらに60年以上も経った、1972年のことでした。
インドのヴェーダでは、母親が子にとって最初の「師(グル)」、父親は二番目の「師」だとされます。
時に厳しさも伴わせる父という「師」の子への献心と、私たちを産み育んでくれた優しい母の愛。
そのふたつとして比べてしまうと、父の献心は、ややかすみがちに受けとられてしまうのかもしれません。
だからこそ、もしも子が父への感謝を表現したら、父にとってはどれほど大きな喜びであることでしょう。
もしも宜しければ、あなたの中の、お父様への想いをいま、見つめてみてください。
そこにはどんな気持ち、どんな言葉がありますか?
それらの気持ちや言葉を、これまでお父様に伝える機会はあったでしょうか?
もしもこれまでになかったとしたらぜひ、それをなさってみる好機が今年かもしれません。
今年の父の日である6月21日は、夏至と重なる、新月の日です。そして、日食があります。
夏至が降り注がせる太陽の限りないエネルギー、新たな始まりをもたらす新月と、再生と変容を象徴する日食。
父との関係性が変容されて新しく始まる、そんなパワーにあふれた日が今年の父の日です。
父の子への献心に報いるために定められた父の日に、あなたのお父様への献心とともに、
感謝を表現なさってみてはいかがでしょうか。お父様にとっての真の喜びという、あなた自身の喜びのために。