私たちに与えられた贈り物

今年6月20日(日)は父の日です。

父親が子どもの発育過程で大切な役割を果たしていることが近年、より深く認識されるようになってきています。

例えばカナダ政府が行った研究プロジェクトで、父親が子どもと関わり合うことは「認知機能発達」

「学習能力」「問題解決能力」「行動への責任感」「情動発達」「感情統制」「自己受容」

「人間関係構築能力」「忍耐力」「共感能力」を向上させるという結果が出ました。

研究は父親の「仕事」を、「端的に言えば、子どものお腹を食べ物で、子どもの頭を知恵で、

子供のハートを愛と勇気で満たすこと」だとして、できるだけ子供との関わりを持つことを促しています。

 

バラク・オバマ元アメリカ合衆国大統領も、かつて政府のテレビCMで、こんなメッセージを発しました。

「父親になることは、大切な仕事です。しかし忙しい中で、誰もが不十分だったりもします。

それでも(一緒に過ごした)ほんの短いひとときが、子どもの人生にはとても大きな影響を及ぼします」

 

ほんの短いひとときが、子どもに与える影響。それは、幼少期のことだけはありませんね。

 

私たちは誰もが、父親から生命の半分を授かっています。

父親の生命力が、母親の生命力と奇跡的に出会い融合した、

その受精の「ほんの短いひととき」が、私たちにこの地球上での生命を与えてくれました。

 

たとえ一度も会ったことがなくても、一度も遊んでもらった記憶がなくても、

一度も目を見て話してもらったことがなくても、一度も褒めてもらったことがなくても、

父親がいてくれたから、私たちはこの地球で今、生きています。

父親のおかげで、この素晴らしい旅を謳歌しています。

父の日を、その感謝を表現するための機会になさってみてはいかがでしょう。

あなたが、お父様にとってかけがえのない贈り物であった一方で、

あなたもまた「生命」という二つとない贈り物をお父様から受け取りました。

父の日が、父と子でお互いに感謝を捧げあうひとときになるといいですね。

 

すべての父と子にとって、絆の深まる、またとない一日となりますように。

 

インド・カシのサイマーのアシュラムでは、6月20日(日)に父の日のヤギャ(神聖な炎の儀式)を営みます。
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