グルプルニマ、師に感謝を捧げる日

 

毎年7月の満月の日はグルプルニマと呼ばれる、自分を導いてくれる師を讃える日です。

2018年のグルプルニマは7月27日の金曜日です。

 

師を讃えるとは、敬意を払うという意味ですが、ただ崇めるということとは少し異なります。

グルプルニマの「グル」とは偉大な師のことを指しますが、時に「導師」とも訳されます。

「グ」とは「闇」、「ル」とは「光」を意味する言葉で、「闇から光へと導いてくれる師」であるこという意味で「導師」なのです。

この世界には多くの聖者、賢者が存在しますが、そうした聖者たちが必ずしも「グル(導師)」であるとは限りません。限りなく純粋で、神聖さに満ちて輝いていて、見る者を感動させ啓発してくれる聖者でも、人を導くことを使命としていない場合もあります。

人間としての肉体を持ちながらも、人間的な制限を遥かに超えて大いなる自己そのものとして生きる姿を人々に示し、そうした境地を求める人々の求めに応じて教えを授けることで、誰もが真に崇高で神々しい存在として生きられるのだということをわからせてくれる師が、グルと呼ばれます。

ただ道を歩むのではなく道そのものを生きられるようになることを目指す人々を、本来の自分として生きたいと願う人々を、導いてくれる師が、グルと呼ばれるのです。

グルを持つとは、自分もまたこの光り輝く存在と同じであるということを、常に思い起こさせられながら生きるということにほかなりません。自分の中の純粋さ、神々しさ、崇高さ、輝きを、グルを通して目にすることで、自分の本当の姿をいつも忘れない。それがグルを持つ生き方です。

降り注ぐグルのエネルギーを、グルのグルとその系列・系譜のエネルギーを受け取りながら、「私」という存在の壮麗さ、雄大さ、神々しさを深く思い起こさせてくれる偉大なる師に感謝を捧げる日、グルプルニマ。

あなたにとって最善の方法で、感謝を捧げてみてはいかがでしょうか。

あなたという神への感謝を。

あなたが神であることをいつも思い出させてくれる、あなたのマスターへの感謝を。

喜びに満ちたグルプルニマをお迎えになられますように。