サイマーの系譜
インドの聖者サティア・サイババに学び、悟りを開いたサイマーは、神聖なる母、秘教的伝統、インドの系譜から、そのスピリチュアル面での伝統を継承しています。
神聖なる母
サイマーは神聖なる母、デヴィ(女神)の本質を持っています。デヴィの根源的な聖なる女性性の創造的なエネルギーは、すべての創造物に内在しています。サイマーは、私たちが性別にかかわらず、内にあるこの聖なる能力を呼び覚まし、すべての存在が生まれつき持っている無条件の愛、思いやり、叡智をより良く表現できるよう手助けします。このため、サイマーの系列やコミュニティでは、“Om Jai Jai Sai Maa (オム・ジェイ・ジェイ・サイマー) ”と挨拶します。これは、自分自身と相手の内面に「聖なる女性性」が存在していることに敬意を捧げます、という意味です。
秘教的伝統
サイマーはインドの大いなる秘伝のマスターであり、人類の霊性を目覚めさせることに身を捧げてきました。サイマーがしばしば口にするのは、サイマーと共に、サイマーを通して私たちの進化のために働いてくれている“仲間(「ギャングたち」)”がいるということで、それは肉体をもったまま上昇した聖人たち、天使、宇宙存在などを意味します。
アヴァターの系譜
ハー・ホーリネス・サイマーの最愛のグル、聖なる父であるシュリ・サティヤ・サイババは、今世紀に宇宙から授かった偉大なアヴァター(現し身)です。サイババとサイマーの天恵を通して、アヴァターの系譜はサイマーの僧尼の集まりであるサイマー・ブラマチャーリヤ僧団に引き継がれています。 この系譜は、神聖な存在としてこの世界で生きていたシールディ・サイ・ババに始まり、その生まれ変わりとしてサティヤ・サイババへと受け継がれ、次に現れるプレーマ・サイババに引き継がれていくと考えられているものです。
ヒンズーの系譜
サイマーの系譜には、シヴァ神(純粋な意識であるヒンズー教の神)の変容のパワーがとても活発にみなぎっています。サイマーが持つこのシヴァのエネルギーは、聖なる真実を揺るぎなく重視する姿勢や、あらゆるものの浄化と変容に向けた粘り強い取り組みに表れています。マーはまた、バクティ(大いなる存在への絶対的な献心)の実践で知られるヴィシュヌ神の伝統にも、溢れんばかりの献心と愛を常に捧げています。
サイマーは多くの偉大なインド聖者たちと親密なつながりを持っていたため、その祝福はマーの僧団にも受け継がれています。以下は、彼らの叡智と古代の系譜へのイニシエーションを僧団に与えている、偉大なマスターたちです。
グルジは、サドゥー協会の一員で、敬虔なシヴァ神の信奉者です。ヒマラヤ中腹にあるグルジのビンサール・マハデヴ・アシュラムには数年前に公開されたパワフルなシヴァ・リンガムがあります。グルジはサイマーに対しても献身的であり、サイマー・コミュニティにとってはスピリチュアルな父親的存在です。
グルネイサンはシャブリ・タントラの実践者であり、ケララ州にある彼のアシュラムで、僧団の数名が系譜のイニシエーションを受けています。
シュリ・シュリ・シュリ・ティルチ・マハスワミガル(アパジ)はサイマーを聖なる母の化身として認識し敬愛しています。サイマーとアパジが、スワミジとダヤナンダへのイニシエーションを、バンガロールのカイラシュ・アシュラムで行いました。また、アパジはサイマーとサイマー・コミュニティにマリアンマの癒しのムルティ(神像)を贈ってくれました。神像はボディヴァストゥ財団とともに、ニューヨークのビッグ・インディアンに安置されています。
シュリ・サトゥワ・ババ・マハラジ(マハラジ)は、300年以降も続くサトゥワ・ババの系譜の継承者として尊崇の念を一身に集める聖人で、サイマーと自身を、ひとつの魂の一部であるとして愛していました(ババは自身をアトミヤジ、サイマーのことをアトミジと呼んでいました)。マハラジはその存在とクリシュナについての教えをもって、サイマー・コミュニティに大いなる祝福をもたらしてくれました。マハラジとサイマーが、スワミジにスワミ(高位の僧侶)としてのイニシエーションを伝授し、同様に僧団の他のブラマチャーリのイニシエーションも行いました。サイマーに与えられた偉大な称号には2005年に贈られた1008マハマンダレシュワールと、2007年に贈られたジャガットグルがありますが、これはマハラジと、5000年の歴史を持つサドゥー(聖人)協会によって贈られたものです。サイマーに贈られたジャガットグルの称号は、ヴィシュヌ・スワミ聖人協会の2700年の歴史において、女性に与えられたのは初めてという最高位のものでした。