グルプルニマと月食が重なります

ヴェーダの祝日であるグルプルニマは、夏至の後の最初の満月の日であり、瞑想とサダナ(スピリチュアルな実践)に適した吉兆日ですが、今年のグルプルニマには、世界各地で月食が起こります。これは非常に稀な吉兆でもあります。

7月27日から28日にかけての月食はアフリカ、アジア、オーストラリア、ヨーロッパ、南アメリカで観察できます。アメリカおよびカナダを含む北米大陸からは見ることができません。最も長い場所では1時間42分57秒という、21世紀に入って以来最長の月食です。

サイマーは月食のエネルギーとともにワークを行いますので、この日はサダナを実践する好機となります。パンディット(ヴェーダの学者たちおよび僧侶たち)は、月食が活性化するパワフルなエネルギーの中に、私たち自身を完全に浸しきることを勧めています。月食をご覧になれる場所にお住まいの方々に、インドのパンディットからの、月食の期間に行うことのできる伝統的なスピリチュアル実践法をお伝えしましょう。

月食のための伝統的なスピリチュアル実践練習法

月食は、月と太陽と地球が一直線に位置する、エネルギー的にパワフルな時間です。ヴェーダの叡智によれば、月はマインドを、太陽は魂を、地球は肉体を象徴しています。したがって、これらの三つの「相」が完全なる統合にある時、スピリチュアルな進化のために使うことのできる、偉大なるエネルギーが発されるのです。

さらに、タントラ*とクンダリーニ**にまつわるインドの哲学/知識において、月はイーダのナディ(エネルギーの通り道)を、太陽はピンガラのナディを象徴しています。その両方のバランスがとれた時、エネルギーはクンダリーニを目覚めさせながら、スシュムナのナディを流れて昇ってゆくことができます。したがってこの日の天体は、私たちが内面で動くクンダリーニのエネルギーを具現化するのを助けてくれる形で統合して(まっすぐ一直線につながって)いるのです。

*タントラにおいて、生命力はナディ(流れ、経絡)を通して循環します。イーダは左側の流路、ピンガラは右側の流路です。スシュムナがその中心に存在する流路です。

**クンダリーニは潜在する神聖な女性性のエネルギー(「氣」と呼ばれることもあります)であり、脊椎の基底部にとぐろを巻いて位置していると信じられており、多くの文化において神聖なるものと考えられています。

以下がインドのパンディットが提供してくれた伝統的な実践法です。

お住まいの都市の月食の正確な開始時間と終了時間を調べます。 このリンクにお住まいの都市名を入力して調べることもできます。*日本では28日(土)午前3時24分26秒から、月が沈む午前4時44分19秒までの1時間19分52秒間です。

月食の始まる9時間前から断食に入ります。月食前の9時間において、食べ物は摂らないことが推奨されますが、牛乳と果物は摂取しても構いません。水を断つことは本人の判断次第です。ご自分にとって最適な方法に従います(9時間以上の断食ということについてのご質問は医師までご相談ください)。

可能であれば沐浴(川、湖、海など大量の水で)を、月食開始の時間きっかりに行ってください。身体全体を覆う衣服をまとったままで沐浴します。沐浴は三度、水に浸かっては出るくらいの短いもので構いません。浴槽での沐浴またはシャワーでも結構です。もしも自然の水源から水を汲んでくることができるならば、それを浴槽での入浴やシャワーにお使いになっても構いません。

次に、乾いた衣服に着替えます。

(ガヤトリーなどの)マントラ、グルから与えられたマントラがあればそのマントラをラウンドを数えながら唱えるジャパまたは「オム・ナマ・シヴァヤ」を、月食の間ずっと絶え間なく唱え続けます。

この時間帯には働くことはしません(仕事、会議、労働など)。サダナ(スピリチュアルな実践)に焦点をすえて集中する時間です。

月食の完了する時間にもう一度、沐浴します。

その後、断食は、いつ終了して構いません。

実りある時間となりますように。