神聖なるあなた
この祭日は、祈りとバクティ（献心）に捧げられる時間です。光の祝祭であるこの期間中に深い献心の表しである、「マハ・バクティ」を強く感じられても不思議ではありません。ディーワーリーの光は、灯火の光、アトマー（偉大なる自己） の光、身体の光なのです。人間の唇や口を見てみると、それは戸口のようにも見えます。私たちは、輝く光、灯火をいつでもその入り口に置くべきです。ということは、サラスヴァティのように、いつも神聖なる言葉を口ずさみ、口から表し出すことを意味しています。
この灯火は献心を注ぐ事によって養われます。私たちのスピリチュアルな実践の安定は、ロウソクの芯で象徴させることができます。輝きをもたらす光は、生活のあらゆる場面を照らしだすものでなくてはなりません。いかなる瞬間も、愛が、私たちの最も崇高なる自己から生まれ来るのを感じることができるのです。光の輝きは、その芯が光を放つやいなや分厚い闇のヴェールを追い払うでしょう。後に残るのは、喜び、愛、平和そして調和だけです。これらはすべて真実の、あるいは普遍性の様々な表情なのです。これらの性質はあなたの友となり、神の勝利を意味します。そして私たちが自我や悪そして闇を育てることはなくなるのです。神や偉大なる自己が勝利するとき、低次の性質が育つ事はなく、それが痛みや苦しみに至る事もないのです。
あなたは、ディーワーリー、ディーパバリの時期に今、ここにいます。この祭日は、感謝を表すための機会でもあります。私たちは、光を目の当たりにし、真実の愛と一体になるからであり、そうなれば私たちを神から遠ざける闇の感情が、もはや養われなくなるからです。私たちを痛みへと導く、あらゆる世俗的な執着を至高の自己、神聖なるアトマーの光に変容する時です。私たちは、新しい眼鏡を着用するのです。それは、愛の眼鏡であり、光の眼鏡であり、覚醒の眼鏡であり、知識の眼鏡であり、英智の眼鏡であり、平和の眼鏡であります。
苦痛のくせは、中毒となって私たちの頭に刷り込まれています。これからは、神聖なる眼鏡、神の眼鏡で物事を見るようにしてください。ディーワーリーの持つ内的な意義は、この精神なのです。内なる光のガーランド（花の首飾り）と言ってもよいでしょう。私たちが、新たな態度、考えを持ち、真実と一体になることを選んだ瞬間から、光の祝福は意味を持ち始めます。真実の光に闇の思考を変容させ、愛と、思いやり、喜びに生まれ変わらせるのです。ディーワーリーという祝祭が、私たちが内面に持っている意義と知識によって理解されるときに、私たちを闇から光へと導いてくれます。光。光。闇ある場所にいると、私たちは皆、光を求めませんか？ですから、自分の人格を見つめて、その人格を神聖なるものに変容させてください。人格のあらゆる面に光をもたらしてください。
あらためて闇とは何か、そして光とは何かについて考えてみましょう。闇とは、確実に私たちを萎縮・収縮させるでしょう。闇とは、疑いであり、悲しみであり、嫉妬であり、強欲さであり、諍いであり、失望であり、精神の貧しさであり、卑しさであり、不穏な心であります。闇は様々な形をもっています。闇へと至るこれらの性質すべてを変化させるために、私たちは光のランプ（真実の光のランプ）を灯すのです。この灯火を供え、安定させ、自我の闇を神に捧げるのです。それが、真の「犠牲」です。あなたの人生に繁栄の光を灯しましょう。
神聖なる愛は黄金に輝くものであり、永遠であり、普遍であり、自由です。心の灯火に火をつけ、スピリチュアルな実践の、サダナの、最上の深淵さを体験して下さい。ディーワーリーで闇を燃やせば、そこに隠されたすべての神聖なる性質が表に出てくるでしょう。これこそが、光の祝祭であるディーワーリーの最も重要な意義であり、真の内なる意義なのです。肉体の感覚にとらわれることを選べば、巨大な闇に囚われ、飲み込まれてしまうことでしょう。
はい、そうです。すべてを、あらゆるものを捨て、純粋な意識の中で心を安らかにするのです。あなたがすべてであれば、あなた自身が真実です。すべてのチャクラに光を放たせ、そのすべてのチャクラの花びらを16のカーラ（訳注：神性の特質のあらわれ）にまで広げさせるのです。神は、千の花びらを持つクラウンチャクラに宿る、16のカーラが具現化したものです。クンダリーニ・シャクティを高めるためのワークはとてもパワフルです。クンダリーニは上昇し、サハスラーラ（頭頂のクラウンチャクラ）の1600の光の存在と融合します。これは解放です。より高次の自己、崇高なるものが闇を溶かしたことを祝うもので、私たちがそれを許しさえすれば、それは起こるのです。
永遠なるものは自由です。永遠なるものは知識です。 内なる神の光、つまり叡智に火を灯せば、闇の虜囚となることがありません。外の世界同様に、内の世界も光で満たすのです。そうです、あなたの魂の神聖なる炎、高あなたの内なる神性を輝かせるのです。献心がその炎へとあなたを導いてくれるでしょう。献心は、純粋さや無垢さを感じさせ、天恵の涙が流れ、天恵の花びらが開くよう、私たちの心を浄化してくれるのです。